自動運転タクシーWaymo Oneの乗り方・使い方
ー【その3:トラブル対応編】ー
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現実の世界では対向車や歩行者、二輪車など色々な乗り物・人々が活動しており、Waymoの自動運転システムにとって想定外の事態も発生します。
今回の【その3】では、走行時に見舞われた実際のトラブルとWaymo側の対処法についてご紹介します。
※前回までの、【その1】基本操作編】はこちら、【その2】運転のクセ・特徴編はこちら
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1.路駐の車を先行車両と誤認 〜Waymoが気づくのを待つべし〜
◆それなりの頻度で起きる認識誤りが、路上駐車中の車両への対応です。
人間の目には「路上駐車中だな」とわかる車両でも、走行中に一時停止している先行車両だとWaymoが誤認して、わざわざ真後ろに入りに行ってしまうことがあります。
◆5秒くらい動けずにいると「これは動かない車線だ」とWaymoも分かって、隣の車線に出ていきます。
この時、急ハンドルを切って出ていくことになりますので、少し振られます。
◆また、1度このような認識誤りが発生したあとは、何もない直線の道路上であっても、左右に若干の蛇行運転することがあるので、気をつけてください。
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2.走行システムによるスタック〜遠隔監視者が介入して救済〜
◆1.のケースと異なり、Waymoのシステムが自動的には再度走り出せないこともあります。
金曜・土曜の夜の繁華街、大雨の日など道路が混雑している状況で、筆者は遠隔の介入を数回受けました。
周囲に多くの車がいる中、交差点付近でいつ動き出すのが適切なのかをシステムが判断できず、一定時間以上停止してしまったケースでした。Waymoも周りの車両もスピードは出ていなかったので、事故リスクは感じませんでしたが、交差点で立ち往生してしまうと、乗客としては少し焦りを感じます。
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◆ベルのようなアラート音が鳴り、「Our team is working to get you moving(私たちのサポートチームが、あなたの車を動けるように作業しています)」と液晶・音声で案内があります。
この時、遠隔監視者からの介入が行われていると見られます。ハンドルがくるくると動き、車が再始動。正常な走行ルートに戻れると「You ‘re back on your way(あなたは、ルートに戻ることができました)」と液晶に表示されます。
◆乗客は事態が解消するまで、ただ待つしかありません。
介入するかどうかの判断は10秒程度で行われているようですので、焦らず座席でお待ちください。
◆なお、介入を受けたのはすべて過密な大都市サンフランシスコで、平坦で道路も広いフェニックスでは1度もありませんでした。
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3.走行中のお問い合わせ
車内の液晶に表示されている「Support(サポート)」ボタン、
またはアプリ上の「Get help」ボタンを押すと、遠隔監視センターにいる人間のオペレーターに繋がり、問い合わせをすることができます。
※ただし、英語対応と思われます。
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4.乗り慣れない自動運転は怖い、途中で降りたいと思ったら
◆目的地に到着していなくても、走行を中断して、途中下車することは可能です。
液晶の「Pull over(停車する)」ボタンを押すと、付近の適切な停車場所を見つけてくれます。
◆急停車はしません。適切な停車場所を探すため、下車までに1〜2分かかります。
※続きの移動手段の確保には、Uber・Lyft、公共交通などをご自身で手配してください。
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決して高頻度で発生するトラブルではありませんが、もしもの時の参考にしてください。
最終回の【その4】では、「ロボットタクシーのWaymo」と「人間が運転してくれるUber」の違いについて考えたいと思います。
気になる運賃についてもご紹介します。
⇒自動運転タクシーWaymo Oneの乗り方【その4:Uberと比較してみた編/気になる運賃・使い勝手は?】(クリック)